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グラウンド・ゴルフの楽しみ

虫めがね vol.48 No.5 (2022)

わたしが今の住所に引っ越した頃にテニスを始めたので、今では三〇年近く近所の仲間とテニスを楽しんだことになる。ところが今年に入って、テニスのプレー中に左脚の肉離れと内出血を起こし、約一ヶ月間苦しんだ。それが治りテニスを再開したら、今度は脚が縺れて転倒するなどの事故が起きた。そんなことが続き、そろそろ高齢化による体力の限界かなと自覚するようになった。それで週二回ほどやっていたテニスをしばらく休むことにした。

長年やってきたテニスを止めるとなると運動不足となり健康上良くない。いろいろ考えた結果、日頃からテニスコートの隣の運動場でやっており、以前から見て知っていたグラウンド・ゴルフを始めることにした。

わたしが参加している地元のグラウンド・ゴルフ同好会は会員の平均年齢は恐らく七〇歳を優に超えると思える高齢者の同好会である。しかも女性会員が半数を超えるくらい多い。毎週月曜日と木曜日の午前中に競技を行っているが、毎回ほぼ四〇~五〇人の参加者があり盛況である。

グラウンド・ゴルフは約四〇年前に、高齢者の健康づくりを目的として鳥取県泊村で生涯スポーツ活動推進事業として、創案された新しいスポーツである。「いつでも」「どこでも」「だれでも」できるスポーツを目指している。高齢者はもちろん、脚に少々障害があっても両腕が振られれば可能であり、そういう人も参加して一緒に楽しんでいる。

わたしはグラウンド・ゴルフを始めてまだ数ヵ月なので、詳しくはないが、逆にいろんな発見がある。まず、参加者は高齢者が多い。若者には物足りないのだろう。しかし、ゴルフと違って高齢者用のゴールド・ティや女性用のレディス・ティはなく、みんな同じ場所からスタートする。ゴルフのようなハンディキャップもなくみんな平等、対等である。それでも高齢の女性が男性陣を抑えて堂々優勝しているのは素晴らしい。ご夫婦でプレーに参加している人も多いが、奥様がご主人の成績を上回る例も多い。ジェンダー・ギャップは全くない非常に民主的スポーツである。

ゴルフには無いルールで、ホールインワン(一打でホールに入ること)を達成するとスコアを三打マイナスできるというのがある。これは大変魅力的なルールで、参加者は何とかホールインワンを捕ろうと競い合っている。わたしは習い始めの初心者であるが、すでにホールインワンをいくつか捕った。

♪グラウンド・ゴルフ続けて 加齢逃げていく

(赤タイ)

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