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木材保存誌コラム
四国八十八ケ所お遍路の旅 [虫めがね]
虫めがね vol.43 No.3 (2017)
古希を迎えた頃、いつかは四国八十八ケ所お遍路の旅をしようと考えていた。その目的は八十八ケ所を参拝することによる「心の健康」と、歩くことによる「体の健康」を得ることである。昨年の春、思い立って第一回の旅を開始した。偶然だが昨年は閏年であり、閏年の逆打ち(八十八番から逆に回る)は順打ち(一番から順回り)よりはご利益が三倍も多いそうである。 お遍路と言うと、白装束に三角形の菅傘を被り、右手に数珠と持鈴を…
小鳥たちの来訪 [虫めがね]
虫めがね vol.43 No.2 (2017)
わが家の小さな庭には、梅の木と山桃の木が一本ずつ植わっている。冬になり十二月から二月頃には、この木に近くの森から毎朝小鳥たちが餌を求めてやってくる。この時期は森には小鳥たちの食べ物である木の実や昆虫などが少ないせいであろうか。今年の冬はヒヨドリとスズメがほとんど毎朝やって来た。 最初の頃は餌をやろうと窓を開けると、その音に驚いて小鳥たちは一斉に飛び立ち、遠くからこちらの様子を窺っていた。餌を…
中古アナログ・レア盤 [みちくさ]
みちくさ vol.43 No.2 (2017)
アナログ盤、復活の兆し。確かに、中古ではない新譜、それもごく最近の録音をLPレコードにしたものの発売が増えている。お値段はいろいろであるが、無論、同時に発売されているCDよりもかなり高価である。中古の方は、といえば上京した折、都内のショップを、とくに買おうとして行くわけではなく、興味半分に覗くことが、時々ある。そして、いわゆるレア盤(僅少盤、珍盤―といっても定義がよく判らないのだが)になると、一桁…
寅さんの古里 [虫めがね]
虫めがね vol.43 No.1 (2017)
先日、仕事で東京に行った時(わたしは関西在住)、翌日の予定が空いたので、葛飾柴又の帝釈天に行った。山手線の日暮里駅で京成電車に乗り換えると柴又駅に着く。駅の改札口を出ると「フーテンの寅」さんの像が出迎えてくれる。この葛飾柴又は、映画「男はつらいよ」の車寅次郎の古里である。 柴又駅から帝釈天(題経寺)へ向かう参道の両側には、名物の草だんご屋やウナギ屋など、昔ながらの風情のあるお店が並んでいる。…
SP・LP・EP・CD [みちくさ]
みちくさ vol.43 No.1 (2017)
本コーナーの何回目だったか、SP盤のことを書き、最後に『この章、とりあえず「続く」、ですかね。』と結んだ。 実はこの「続き」も少し書き始めていたのだが、結局、ものにならず、そのときは放り出した。ところが最近、アナログ盤、復活の兆しだという。途中まで書いてあった草稿をもとに、マニアックになることは覚悟で続ける。 さて、LP盤とは「LONG PLAY」の略である。そうなるとSPの「S」とは「S…




