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2011年 Vol.37-No.6

1.会議
⑴ 第2回理事会(9月5日)

東京都港区虎ノ門パストラルにおいて第2回理事会が開催された。今村会長から,「①本年度の総会をもって事務局の体制が変わった。加藤氏が常務理事・事務局長を退任するとともに6月末日をもって退職した。ただし,後任者への事務引き継ぎ,公益法人関係の申請業務などがあって,少しの期間は非常勤で勤務してもらっている。なお,加藤氏の後任については,10月1日付けで採用する予定である。竹内氏には加藤氏に代わって事務局長に就任して頂いた。事務局体制が変わったが,引き続きよろしくお願いする。②公益社団法人への移行認定申請については,本年度の総会で,定款の改正,役員の改正を行った。本日の理事会では規程の制定,改正を行って頂く。後ほど詳しい説明があるが,規程の制定,改正がなされれば,あとはいよいよ申請書の作成となる。本年の秋には内閣府へ申請したいと考えている。③木材保存剤等審査事務局の代表が交代し,檜垣代表に代わって,私が保存協会会長の立場で代表に就任した。現在,認定事業は多様化している。特に新しい材料の認定事案が多くなっており,審査事務局の技術委員会の先生方が頭を悩ませている。今後はこの種の認定事案については,今までのように審査事務局で対応するのではなく,申請の対象となるそれぞれの協会で対応してもらうように取扱いを変更した。」との挨拶があった。

引き続き青井林野庁木材産業課課長補佐から,「①現在,林野庁では3月11日の原発事故に伴う木材製品への放射性物質の影響について調査するとともに対応について検討している。なお,放射性物質の挙動については森林総合研究所が調査,研究を行っている。②公共建築物等木材利用促進法が平成22年10月1日から施行された。また,平成23年5月10日に,国土交通省において「木造計画・設計基準」が作成され,木造の建築設計に関する耐久性,防耐火,構造計算等の技術的な事項及び標準的な手法が定められた。今後,公共建築物への木材利用が大きく進展するものと考えている。公共建築物の木造化にとって,特に重要なのは構造部材の耐久性であり,これには適切な保存処理が必要である。公共建築物の木材利用推進のため貴協会の果たす役割は大きいので,よろしくお願いする。」との挨拶があった。

平成23年度事業中間報告が承認された。木材保存剤等の認定が審議され,7製品が承認された(別掲1)。

なお,飯島副会長(認定委員長)から,「認定製品の変更については,これまで事務的に処理をしてきたが,今後は認定委員会でその内容をチェックし,変更の可否について審議することとした。また,更新についても,認定委員会で内容が申請時と変わりないか等のチェックを行い,更新の可否を審議することとした。さらに,新しい材料等の認定申請についても,認定委員会で事前に相談を受けて認定対象の適合性,試験方法等を検討することとした。」との補足があった。

また,審議の中で,「認定に当たっては,使用方法については使用者への周知を指導しているが,実際に使用方法がきちんと守られているか等の検証が必要ではないかと思う。」との意見があった。

会員の加入については,個人会員6名が承認された(別掲2)。

次に,公益社団法人への移行認定申請について審議され,審議の結果,全員異議なく,準備状況,今後のスケジュール等が承認された。

引き続き,「役員の報酬等及び費用に関する規程」の制定,「会員等の位置づけ及び会費に関する細則」の制定,「手数料規程」の改正について審議の結果,全員異議なく,これら規程の制定,改正が承認された。審議の中で,「会員と非会員との料金差については,社会通念上許容される範囲で,ある程度の差を付けておかないと,会員に加入しているメリットがなくなり,会員が減少するのではないか。」,「手数料の額の見直しにあたっては,公益社団法人化された場合の財政基盤強化の観点も踏まえて,検討すべきである。」等の意見が出され,今村会長から,「手数料の額については,いろいろご意見を伺ったので,再度検討したい。その額は会長に一任をお願いしたい。」と諮り,全員異議なく,承認された。

次に,新しい㈳日本木材保存協会規格として「高耐久木質材料の防腐性能基準及び試験方法」,「高耐久木質材料の防蟻性能基準及び試験方法」が審議され,全員異議なく,協会規格として作成することが承認された。

その他,ア.木材劣化診断士委員会関連の報告事項について,イ.宮城県慶長使節船ミュージアム(石巻市)における復元木造船の保存事業支援について,報告があった。

⑵ 木材劣化診断士委員会(10月18日)

①委員会構成と木材劣化診断士制度概要の確認,②第6回木材劣化診断士資格検定講習・試験の合否判定(29名が合格),③第2回木材劣化診断士資格更新者について(15名が更新),④木材劣化診断士研修会の実施結果と内容(15名が参加),⑤来年度以降の講習会のあり方等について審議した。

⑶ 木材保存編集委員会および同幹事会(10月13日,11月8日)

「木材保存」Vol.37,No6の編集,校正等を行った。

2.事業
⑴ 第6回木材劣化診断士資格検定講習・試験(9月14日~15日)

東京都港区メルパルク東京において開催し,29名が受講した。なお,前回から受講・受験資格を1級・2級建築士,木造建築士に拡大して実施された。

⑵ 宮城県慶長使節船ミュージアムにおける復元木造船の保存事業支援に関する打合せ(10月22日)

宮城県慶長使節船ミュージアムにおける復元木造船(サン・ファン・バウティスタ号)の保存事業支援(日本財団ROAD プロジェクト)に関する打ち合わせと被害状況確認のため木材劣化診断士委員会藤井義久委員長がミュージアムを訪問した。事務局からは竹内常務理事が参加した。

⑶ 「木材保存」の発行(11月25日)

会誌「木材保存」Vol.37,No6を発行。

3.その他
⑴ 木造長期優良住宅の総合的検証事業

平成22年度成果報告会(11月10日)

平成22年度の国土交通省の補助事業で実施された「木造長期優良住宅の総合的検証事業」について,平成22年度成果報告会(当協会共催)が開催された。

〈別掲1〉

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〈別掲2〉

会員の新規加入(平成23年9月5日)
(敬称略)

個人会員  松村順司   九州大学(福岡県福岡市)
(6名)  野村美治   アース製薬㈱(兵庫県赤穂市)
      小澤賢一   アールランバー㈲(岩手県奥州市)
      李 鐘信   韓国忠南大学(韓国太田市)
      御田村昌宏  揖斐郡森林組合(岐阜県揖斐川町)
      前田孝裕   吉久㈱(富山県高岡市)

訃報

 本会 国際交流部会部会長 角田邦夫氏(京都大学生存圏研究所准教授)には,10月5日に逝去されました(享年63才)。誠に痛惜に堪えません。
 同氏には,本会の西日本事業推進部会部会長および資格制度委員会委員長にご就任いただくなど,本協会の事業に大変ご協力いただきました。
 ここに深く哀悼の意を表し,衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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