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2013年 Vol.39-No.4

1.会 議
⑴ 第2回定時総会(5月28日)

東京都港区芝公園メルパルク東京において出席者231名(委任状を含む)をもって開催した。

今村会長から,「当協会は,昭和53年に農水省,経産省所轄の法人として発足し,昨年4月に公益社団法人に移行認定され,第2回目の定時総会である。この1年を振り返ると,会員諸氏の協力を得て,広く国民のために役立つ組織として活動できた。

当協会の活動は,電子化された会誌「木材保存」,ホームページによって,保存技術の高度化,試験方法の策定などに取り組む我々の活動や情報が,国内はもちろん世界各国に広く発信できた。資格制度においては,木材保存士の資格新規取得者が昨年は増加し,木材劣化診断士についてはより受験対象者を広げたことにより,建築士からの受験が増加している。認定業務においては対象製品が多岐にわたるようになったが,今後とも信頼できる材料を社会に提供していくことが大事であると考える。

木材利用の促進が官民あげて進められているが,木材を環境に良い・人にやさしいなどの特別な位置付けに置くのではなく,木材を他の材料と同じ立ち位置で,“要求される性能をどう担保するか?”,“耐久性の観点からみた信頼できる性能担保?”を考えていかなければならない。木材保存の技術で,木材の耐久性を高めて,木材の長期使用につなげる観点から,会員,関係行政庁及び関係諸団体と力を合わせて,木材の利用拡大へ向けて努力していきたい」との挨拶があった。

引き続き,来賓の林野庁木材産業課坂田室長から,「10年ぶりに木材部門の部署に戻ってきて,木材の利用・使用に対して大きな変化が表れていることに驚いた。公共建築物木材利用促進法により木材の使用を増加させようという動きや,特に,公共の低層建築物は原則すべてを木造化しようとする動き,木材に耐火性能を付加するなど,10年前には考えられないことであった。この会場で住宅建築の方からも,国産材利用の先兵として努力しているとのお話を頂いた。木材の性能を正しく担保していくことの重要性を認識した」との挨拶があった。

このあと今村会長が議長に選出され,議案審議に入った。

第1号議案「平成24年度事業報告書及び決算書承認の件」について説明があり,監査報告の後,原案のとおり承認された。

第2号議案「役員改選の件」については,選考委員会選考案のとおり新理事及び幹事が選任された。報告事項として,「平成25年度事業計画及び収支予算決定の件」について報告された。

引き続き,第24回木材保存技術奨励賞が安田淳一氏(株式会社ザイエンス)に,第10回木材保存学術奨励賞が上川大輔氏(独立行政法人森林総合研究所)に授与された。

⑵ 緊急理事会(5月28日)

総会終了後開催された緊急理事会において,総会で選任された理事のうちから,会長に今村祐嗣氏(京都大学名誉教授),副会長に田中隆行氏(㈱ザイエンス),山本英樹氏(バイエルクロップサイエンス㈱),飯島倫明氏(東京農業大学名誉教授),常務理事に竹内孝常氏(公益社団法人日本木材保存協会)が互選された。

第2回定時総会及び緊急理事会で選任された新役員は,別掲「役員名簿」のとおり。

⑶ 正副会長会議(6月7日)

正副会長会議を開催し協会の運営,事務局体制等について,審議した。

⑷  木材保存編集委員会(6月5日)および同幹事会(7月12日)

木材保存誌Vol.39,No.4の編集・校正を行った。

2.事 業
⑴ 第29回年次大会(5月28日~29日)

東京都港区芝公園メルパルク東京において第29回年次大会を開催した(参加者220名)。

28日は,7件の口頭発表と22件のポスター発表が60分のポスターセッションを設けて実施された。本年はベストポスター賞が1件,優秀ポスター賞が1件選考された。引き続き,第23回木材保存技術奨励賞の佐伯義将氏(大日本木材防腐㈱)及び第9回木材保存学術奨励賞の柿谷朋氏(住友林業㈱)による授賞記念講演が行われた。

29日は,5件の口頭発表と企業展示(9ブース)・学協会展示(6ブース)・協会委員会活動発表(5ブース)が行われた。引き続き「木質の難燃・不燃・防火・耐火で木材自給率50%の壁を乗り越える-木造耐火建築物に向けた新技術-」をテーマとしたシンポジウムが開催され,原田寿郎氏(森林総合研究所)コーディネーターのもと,パネリストの河原㟢政行氏((地独)北海道立総合研究機構 林産試験場),上川大輔氏( 森林総合研究所),安井昇氏(早稲田大学理工学研究所)の講演後,パネルディスカッションが行われた。

⑵  深浸潤処理用木材防腐・防蟻剤ペンタキュア-OP の実用化に関する研究会の委員会(6月11日)

㈱ザイエンスの依頼による「深浸潤処理用木材防腐・防蟻剤ペンタキュア-OP の実用化に関する研究会」の平成25年度第1回委員会を開催し,昨年度実施した工場実験の結果及び最終報告書(案)について審議した。

⑶  第8回木材劣化診断研修会・兼更新講習会(関西地区)(6月14日)

第8回木材劣化診断研修会兼更新研修会を㈶松殿山荘茶道会(京都府宇治市)において開催し,25名が参加した。

⑷ 木材サミット連絡会(6月14日)

第1回木材サミット連絡会が開催され,協会から竹内孝常常務理事が出席した。

⑸  第9回木材劣化診断研修会・兼更新講習会(関東地区)(7月4日)

第9回木材劣化診断研修会兼更新研修会を森林総合研究所(つくば市)において開催し,29名が参加した。

⑹ 保存処理大断面集成材研究会(7月8日)

林野庁補助事業,木造住宅・木造公共建築物等の構造部材開発等支援事業,内装木質化等住宅部材試験開発支援事業のために保存処理大断面集成材研究会を設立し,今後の実施計画等について審議した。

⑺ JIS 原案作成公募制度説明会(7月17日)

(一財)日本規格協会において,平成25~26年度対応JIS 原案作成公募制度説明会が開催され,協会から竹内常務理事が出席した。

⑻ 「木材保存」Vol.39 No.4を発行。(7月25日)
3.その他
⑴  第44回国際木材保存会議(IRG44)(6月16日~20日)

第44回国際木材保存会議(IRG44)が6月16日~20日の間,スウェーデンのストックホルムにおいて開催された。36ケ国,259名(日本の参加は3名)の参加があった。

第45回は,2014年5月11日~15日に,アメリカのセントジョージ(ユタ州)で開催される予定である。

⑵ 官庁人事異動

経済産業省製造産業課住宅産業窯業建材課土橋秀義企画官が経済産業省政策局競争環境整備室長に異動した。

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