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2014年 Vol.40-No.2

1.会議
⑴ 第3回理事会(2月14日)

東京都港区メルパルク東京において第3回理事会が開催された。今村会長から,「天候は雪と見込まれた事から心配していたが,幸い何事もなく開催することができた。本日は,年度末を迎え,各位にはお忙しいところ,ご出席頂きお礼を申し上げる。また,林野庁の木材製品技術室坂田室長にご出席頂いているので,後程,木材の利用状況などについて,お話し頂きたいと思っている。最近の木材利用の動向として,ビッグサイトで開催されたホテル・レストランショーで木材に関する展示があったり,木育が話題として取り上げられるなど,木材の利用拡大で大きな動きがあるように感じる。協会としては,環境にマッチした内容で,木材の耐久性の向上や長期利用分野で貢献したいと考えている。

一方,私事ではあるが,日本木材学会の推薦を受けて,今年度の日本農学賞の受賞者の一人に選ばれた。選考会議では,推薦学会の代表者が行う事になっていて,当協会の理事でもある木材学会副会長の鮫島先生に推薦のプレゼンを行って頂いた。今回の受賞では,多くの方にご支援を頂き,受賞できたことに厚く感謝申し上げる。」との挨拶があった。

引き続き,来賓の林野庁木材産業課坂田室長から,「本日は,お招きを頂きお礼申し上げる。林野庁における最近の動向では,CLT 等の新製品・新技術利用促進事業に補正予算が付いたことから,実用化促進,耐火,耐久性の3分野について補助金方式ではなく,委託事業として公募した。現在,外部の意見を聞きながら,採択事業の選定をすすめている。また,CLT 関連では,利用度を上げていくためにプロジェクトの立ち上げを計画している。また,建築基準法を策定している国交省では,木材の利用促進を図る為,25,26,27年の3か年をかけて改訂に取り組んでいる。林野庁でもJAS が出来て終わりではなく,国交省と協議を行っていく。一方,木材利用ポイント制度では,補正予算が150億円つき,半年延期された。また,木材利用では国内外の差別が指摘されるようになり,アメリカ産米松が対象樹種に選ばれたが利用では各県で使用条件を整備していくことになる。さらに今国会で,建築基準法の改正が審議されている。3000m2以上が対象となっている特定建築物が耐火から防火,3階以上の学校では耐火を準耐火にする等が審議されている。木材の利用促進では,今後とも宜しくお願いしたい。」との挨拶があった。

このあと,今村会長が議長に選出され,議案審議に入った。

認定申請のあった木材保存剤等(新規)7製品の説明があり,審議の結果,全員異議なく,承認された(別掲1)。

会員の加入については,加入申請のあった個人会員14名,賛助会員1社の説明があり,審議の結果,異議なく承認された(別掲2)。

平成25年度収支見込,平成26年度予算案について説明があり,全員異議なく,承認された。

木材劣化診断士制度の改革について説明があり,審議の結果,改革を進めることが承認された。

認定申請に関わる木材保存剤等規程の改訂について説明があり,次回理事会までに結論を出すことが了承された。

消費税増税に伴う価格改定案について説明があり,年次大会等の一時的に現場徴収する費用については適切に判断することを含め,原案が承認された。

その他,①平成25年度第3四半期活動報告,②木材保存剤等の変更届(4件),変更申請(1件)の報告,③木材保存剤等の更新,④第8回木材劣化診断士資格検定・試験実施,⑤第31回木材保存講座,⑥第33回木材保存士資格検定講習・試験実施,⑦加圧注入用木材防腐・防蟻薬剤「ミラクルローレルAZ」の実用化に関する研究,⑧補修部会の設置,⑨ CLT 等新製品・新技術利用促進事業(林野庁)への応札(入札資格を取得)⑩木材保存特別講演,⑪木造中高層建築物等の高耐久化を可能とするデータ整備事業の成果報告会,⑫平成24年度木造長期優良住宅の検証事業に関する報告があり,了承された。

⑵ 木材劣化診断士委員会打合会(1月27日,3月4日)

木材劣化診断士制度の改定について審議した。

⑶ 認定委員会(2月7日)

木材保存剤等の新規認定について,審議した。

⑷ 補修技術部会(3月5日)

木材劣化診断士委員会の中に設置された補修技術部会が開催され,補修に関するマニュアル作成について審議した。

⑸ 企画運営委員会(2月7日)

第3回理事会に提出する議案として,木材保存剤等の認定(新規),会員の加入,平成25年決算見込み,平成26年度収支予算案(案),平成26年度事業計画(案),木材劣化診断士規程の改定,木材保存剤等認定規定の改定(案)および登録認定申請書,消費税率改定に伴う価格改定(案)等について審議した。

その他,①平成25年度第3四半期事業活動,②認定書に関わる代表者,製造工場等の変更届,変更申請,③認定登録の更新,④第8回木材劣化診断士資格検定講習・試験結果,⑤第31回木材保存講座開催結果,⑥第33回木材保存士資格検定講習・試験結果,⑦加圧注入用木材防腐・防蟻薬剤「ミラクルローレルAZ」の実用化に関する研究,⑧補修技術部会の設置,⑨ CLT 等新製品・新技術利用促進事業(林野庁)への応札および入札資格取得,⑩木材保存特別講演会に成果,⑪木造中高層建築物の高耐久化を可能とするデータ整備事業の成果報告会,⑫平成24年度木造長期優良住宅の検証事業等についての報告があった。

⑹ 木材保存士委員会(3月4日)

1月30日~31日に実施した「第33回木材保存士資格検定試験」の合否判定を行った(62名が合格)。また,平成26年度の木材保存講座の実施,木材保存士の拡大等について,審議した。

⑺ 正副会長会議(1月21日,2月20日)

正副会長会議を開催し協会の運営,事務局体制,課題等について,審議した。

⑻ 年次大会運営委員会(3月6日)

平成26年5月27日㈫~28日㈬メルパルク東京において開催する,第30回年次大会のプログラムと運営について,審議した。

⑼ 授賞選考委員会(3月13日)

第25回木材保存技術奨励賞および第11回木材保存学術奨励賞の受賞者を選考した。

⑽ 木材保存編集委員会および同幹事会(2月24日,3月7日),拡大広報委員会(3月13日)

「木材保存」Vol.40 No.2の編集・校正を行った。また,拡大広報委員会を日本木材学会年次大会(愛媛大学)において開催し,今後の木材保存誌のあり方,地域のページの充実等について検討した。

2.事 業
⑴ 保存処理大断面集成材研究会の耐火試験立ち会い(1月21日~24日)

林野庁補助事業の保存処理大断面集成材研究会の耐火試験(建材試験センター中央試験所)に立ち会い,試験の状況を確認した。

⑵ 第33回木材保存士資格検定講習・試験(1月30日~31日)

メルパルク東京において,第33回木材保存士資格検定講習・試験を実施し,65名が受験した。

⑶ 保存処理大断面集成材研究会(2月3日)

保存処理大断面集成材研究会が開催され,進捗状況報告と本事業のまとめ方,成果報告会の内容等について審議した。

⑷ 木造長期優良住宅の総合的検証委員会耐久性分科会(2月10日)

木造長期優良住宅の総合的検証委員会耐久性分科会が開催され,平成25年度の成果及び本事業のまとめ方等について審議した。

⑸ 木材保存特別講演会(2月11日)

公益社団法人日本木材保存協会国際部会は,スウェーデン王立工科大学教授のMagnus Malinder博士,SP Wood Technology のMats Westin博士を招聘し,木材保存特別講演会を開催した。参加者は40名であった。

⑹ 耐久性分科会強度劣化検討TG(2月20日)

平成25年度の成果等について審議した。

⑺ 加圧注入用木材防腐・防蟻薬剤ミラクルロー レルAZ の実用化に関する研究会(2月27日)

㈱片山化学工業研究所の依頼による「加圧注入用木材防腐・防蟻薬剤ミラクルローレルAZ の実用化に関する研究会」を開催し,性能基準,製造基準,製品検査基準等および今後のスケジュールについて審議した。

⑻ 平成25年度木造中高層建築物等の高耐久性を可能とする保存処理大断面集成材の性能担保に向けた整備事業成果報告会(3月11日)

平成25年度木造中高層建築物等の高耐久性を可能とする保存処理大断面集成材の性能担保に向けた整備事業成果報告会を開催した。

3.その他
⑴ 木材長期優良住宅の総合的検証委員会(2月28日)

平成25年度木材長期優良住宅の総合的検証委員会が開催され,当協会から竹内常務理事がオブザーバーとして出席した。

⑵ 木材保存剤等審査事務局企画運営員会(3月 3日)

木材保存剤等審査事務局企画運営員会が開催され,田中副会長が出席した。

⑶ 日本木材学会生物劣化研究会(3月15日)

当協会協賛の生物劣化研究会(講演会)が開催され,協会から竹内常務理事が出席した。

⑷ 太陽光発電用木製架台の組合使用に関する成果報告会(3月19日)

日本木材防腐工業組合主催の太陽光発電用木製架台の組合使用に関する成果報告会が開催され,協会から竹内常務理事が出席した。

 

〈別掲1〉

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〈別掲2〉

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