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2014年 Vol.40-No.4

1.会議
⑴ 第3回定時総会(5月27日)

東京都港区芝公園メルパルク東京において,出 席者249名(委任状を含む)をもって開催した。
 今村会長より,「当協会は,平成24年4月に公益社団法人に移行したため,今回は第3回の定時総会となるが,社団法人からの通算では36回となる。この1年を振り返ると,補助事業では林野庁より「保存剤処理大断面集成材の性能担保に向けたデータ整備」事業を受託し,保存剤処理集成材の普及に当たり,性能データの収集と保存処理剤の分析方法の簡易化などに関する調査・研究を行い,結果を報告した。また,CLT における保存剤の定量分析技術の高度化に向けた事業も25年度の補正予算で受託,26年度に成果を報告する事になる。更に発注元は国土交通省であるが,「木造長期優良住宅の耐久性に関する調査研究」を民間会社より受託し,調査・研究結果を報告できた。 これらは,会員諸氏の協力を得て,広く国民のために役立つ組織として活動できたものと自負している。
 一方,当協会が取り組んでいる,保存技術の高度化,試験方法の策定などの取り組みは,ホームページによって,国内はもちろんのこと広く世界各国に発信できた。また,資格制度では,木材保存士の資格新規取得者が一昨年,昨年と増加傾向にあり,その資格の有用性が見直されている。木材劣化診断士については,受験者の増加を図る為,受験制度を改革した。木材保存材等の認定業務においても,信頼できる製品を社会に提供していくよう努めている。
 木材利用の促進では,最近は木材の需要を如何に図るかと言った川下からの視線に立った動きに変わってきたことを感じている。また,森林・林業に関する映画としてはきわめて珍しいと思うが,「ウッジョブ」と言う題名の映画が上映されており,林業への関心が高まっている表れだと感じる。是非鑑賞をお願いする。
 引き続き,木材の長期使用につなげる性能を担保するため,木材の耐久性の調査・研究に向けて会員,関係行政庁及び関係諸団体と力を合わせて実施し,木材の利用拡大へ向けて努力していく。」との挨拶があった。
 このあと今村会長が議長に選出され,議案審議に入った。

第1号議案「平成25年度事業報告書及び決算書承認の件」について説明があり,監査報告の後,原案のとおり承認された。

第2号議案「役員補欠選任の件」については,竹内孝常常務理事より退職,工藤正(フクビ化学 工業㈱)より,社内異動に伴う辞任の申し出により,竹内孝常常務理事の後任として鈴木昭(すず き あきら)氏(協会職員),工藤正理事の後任として辻修(つじ おさむ)氏(フクビ化学工業 ㈱商品開発部長)が提案され,審議の結果,承認された。

第3号議案「役員退職に伴う退職金支給の件」について提案され,承認された。

報告事項として,「平成26年度事業計画及び収支予算決定の件」について説明され,その後,議長より総会の議案審議は終了したと宣言された。引き続き,25回木材保存技術奨励賞が,馬場庸介氏(住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社)に,第11回木材保存学術奨励賞が,澁谷栄氏(秋田県立大学木材高度加工研究所)にそれぞれ授与された。

⑵ 緊急理事会(5月27日)

常務理事が空席である事から,総会終了後,緊急理事会を開催して,今村会長より鈴木昭理事の推薦があり,承認された。

⑶ 正副会長会議(6月11日)

正副会長会議を開催し協会の運営,事務局体制等について,審議した。

主な審議内容

①木材保存剤等審査事務局との業務委託契約の締結,②公印規程の捺印簿に関する条項の追加,③稟議規程の策定,④会費未納会員の取り扱い,⑤5月度の活動報告(木材劣化診断士講習,試験に関する事項等)

⑷ 木材保存編集委員会(6月11日)および同幹事会(7月10日)

木材保存誌Vol.40,No.4の編集・校正を行った。

2.事 業
⑴ 第30回年次大会(5月27日~28日)

東京都港区芝公園メルパルク東京において第30回年次大会を開催した(参加者170名)
 27日は,24件のポスター発表が60分のポスターセッションを設けて開催された。今回はベストポスター賞1件,優秀ポスター賞1件が選考された。引き続き,第24回木材保存技術奨励賞の安田淳一氏(株式会社ザイエンス)及び第10回木材保存学術奨励賞の上川大輔氏(独立行政法人森林総合研究所)による授賞記念講演が行われた。
 28日は,8件の口頭発表が行われた。その間,企業展示(9ブース)・学協会展示(5ブース)・協会委員会活動発表(6ブース)が60分の説明時間を設けて開催された。引き続き,木口実氏(独立行政法人森林総合研究所)コーディネーターのもと,「日本と世界の木材保存学はどこに向かうのか」をテーマにシンポジウムが開催され,アラン・プレストン氏(元米国木材保存協会会長),吉田誠氏(東京農工大学),澤田圭氏(北海道大学)に講演頂いた。その後,講演者をパネリストにパネルディスカッションが行われた。

⑵ 第10回木材劣化診断研修会・兼更新講習会(関東地区)(7月3日)

第10回木材劣化診断研修会兼更新研修会を独立行政法人森林総合研究所(つくば市)において開催し,24名が参加した。

⑶ 木材サミット連絡会(7月3日)

木材サミット2014が開催され,協会から今村祐嗣会長と鈴木昭常務理事が出席した。

⑷ 第11回木材劣化診断研修会・兼更新講習会(関西地区)(7月15日)

第11回木材劣化診断研修会兼更新研修会をキャンパスプラザ京都(京都府京都市)において開催し,16名が参加した。

⑸  木材保存剤の定量分析技術の高度化研究会(打ち合せ会)(7月17日)

平成25年度林野庁委託事業(補正),CLT 等新製品・新技術利用促進事業のうち耐久性等品質向 上化事業の木材保存剤の定量分析技術の高度化研究会(打合せ会)を開催し,研究会の今後のスケジュール等について審議した。

⑹ JIS 原案作成公募制度説明会(7月18日)

一般財団法人日本規格協会において,平成26~27年度対応 JIS 原案作成公募制度説明会が開 催され,協会から石坂清人氏が出席した。

⑺ 木材保存Vol.40 No.4を発行。(7月25日)
3.その他
⑴ 第45回国際木材保存会議(IRG45)(5月11日~15日)

第45回国際木材保存会議(IRG45)が5月11日~15日の間,アメリカ合衆国のユタ州セントジ ョージにおいて開催された。33ケ国,216名(日本の参加は4名)の参加があった。
 第46回は,2015年5月10日~14日の間で,チリ・バルパライソ州のビニャ・デル・マールで開催さ れる予定である。

⑵ 官庁人事異動

経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課岩村公隆課長補佐が経済産業省商務情報政策局伝統的工芸品産業室に異動した(7月1日)。
 経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課蔵方美佐子建材係長が原子力規制委員会原子力規制庁長官官房総務課広報室に異動した(7月1日)。
 経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課菱田亮建材係長が着任した(7月1日)。

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