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会長からのメッセージ

100年目に思う、ドジャースと木材保存

2023年末、野球界で話題の中心となった大谷翔平選手のドジャース入団が決まりました。ドジャースの本拠地であるロスアンゼルスは世界的にも有名な都市ですが、その郊外のサンタモニカ丘陵に設置されているサイン看板「Hollywood」をご存じの方も多いでしょう。

Hollywoodはヒイラギのことで、幸運や成功、魔除けの象徴とされているようです。このサインは同市郊外の住宅地ハリウッドランドの広告看板として1923年に設置されました。 この年は、日本で関東大震災のあった年であり、今から101年前のことでした。

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震災後は、復興と、より災害に対して強靭な国土を建設するための営みが活発になったと思われます。このような状況のもと、震災の翌年の1924年に、当協会の前身となる「木材保存研究会」が発足しています。火災や地震に強い木造家屋の可能性の開拓が切に求められていたと推察されます。

その後、当協会は、組織改革と発展を重ね、1978年社団法人日本木材保存協会となり、現組織の礎が確立し、2012年に公益社団法人となっています。

くしくも、これらの出来事から100年たった2024年のお正月に、能登半島で大きな地震が発生し、多くの犠牲と木造家屋の倒壊や火災が発生しました。100年目の節目を迎えるにあたり、本年はあらたに木材保存のタスクを深く考える年としたいと存じます。

事後談ですが、先のハリウッドサインは、当初木造でしたが、1978年に始まった保存運動の結果、スチール製となりました。JWPAの礎が確立された年に木造から鋼製に切り替わったことには何かの因縁を感じもしますが、鋼製のサインについても維持管理の営みは継続されているようです。

改めて会員や関係各位のご指導やご協力を得て、木材が「魔除けや幸運」の資材となりますよう本協会の運営に尽くしたいと存じます。

令和6年(2024年)1月吉日
公益社団法人 日本木材保存協会
会長 藤井義久

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