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コロナ禍とオンライン化

虫めがね vol.48 No.2 (2022)

二〇一九年末に中国の湖北省武漢市で最初に感染者が確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はその後、世界に蔓延し、WHOはパンデミックを宣言した。このコロナウイルスはアルファ株から始まり、デルタ株、オミクロン株などと変異して、新たな戦士を世に送り込み、二年以上経った今でも、沈静化の様子を見せない。このパンデミックは人々の仕事のやり方や生活様式、さらには政治にまで変化を強いている。いずれ歴史を変えるに違いない。

その一つとして、オンライン化を見てみる。日米首脳会談や欧州首脳会議など国際会議がオンラインで行われている。わたしが関係しているいくつかの学会も、今ではほとんどオンラインである。学会の場合、例えば鹿児島で学会があると鹿児島に出かけ、その土地のおいしいお酒や食べ物を味わい、ついでに名所を見物できるという副次効果があったが、いまではそんな楽しみも無くなった。大学の講義もオンラインで行われ、学生たちは自宅に居て講義を受けている。会社の仕事もテレワークと称して会社に出社せず自宅である程度の業務はこなす。仕事の打ち合わせもオンラインで行われる。病気の場合は、患者が病院に行かなくても、オンライン診療を感染防止対策として厚生労働省は推奨している。

オンラインは人と人が接触する三密を避けることや、移動中の交通機関などでの感染を避けるために取られている方法である。それは他方、集まるための移動時間の節約や通勤ラッシュなども緩和される利点がある。超多忙な各国首脳などは時間をかけて集まる必要もないので、比較的手軽に(?)オンラインによる首脳会談が行われているようだ。大学の講義などはマスクをして大教室で間を開けて座るなどの三密対策をとって出校を認めるが、オンライン講義も並行するというハイブリッド講義なども行われている。病気の場合、病院まで遠いとか、医者がいない離島に住んでいる患者もオンライン診療なら受けられる。薬は別途、宅配便で受け取れば良い。

このような変化は将来コロナ禍が治まっても完全には元に戻らないだろう。オンラインによる首脳会談はその便利さの為に今後も続くだろう。大学の講義にしても学生たちのアンケートでは、コロナ禍が治まった後もオンライン講義は残して欲しいという意見が多数のようだ。会社勤務にしても週に何日かは出社するにしても満員電車で毎日出勤することもない。自宅でオンライン業務で問題なく仕事が出来ることを会社も社員も理解してしまった。

オンライン化は長期的にはいずれ採り入れられるICT技術であろうが、それがこのコロナ禍のおかげで一挙に加速したと考えられる。

♪怒鳴られて畏縮しておくオンライン

(赤タイ)

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