木材保存誌コラム

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会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

パナマ運河開通と総合防除 [虫めがね]

虫めがね vol.47 No.6 (2021)

害虫防除に係わる人たちにとって、今では常識である総合防除(IPM)の考え方は今から五五年ほど前に農業分野で始まった。当時はDDTやBHCなどの有効な合成殺虫剤が開発され、それらを多用・過剰に使用した結果、害虫の殺虫剤抵抗性発現やチョウ、トンボ、ホタルなどの有用昆虫の減少、そして昆虫類を捕食して生きている小鳥の減少などの環境破壊を起こしたことへの反省に基づいて出された考え方である。 その考え方...

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俳句と蚊帳 [虫めがね]

虫めがね vol.47 No.5 (2021)

先日、NHKテレビの俳句教室で「蚊帳(かや)」を課題とした投句を紹介していた。蚊帳は夏の季語であり、夏の生活必需品であったが、今ではすっかり姿を消している。若い世代にとっては名前は聞いたことがあっても、見たこともない道具であろう。それゆえこの番組に興味を覚え録画して視聴した。投句した人たちは当然それなりの年配の詠み手であろう。秀句として、富山県の藤瀬晴夫氏の “蚊帳の中 明日の剱...

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カーボン・なんとか・2 [みちくさ]

みちくさ vol.47 No.5 (2021)

前回に続き、まずは「カーボン・プライシング(CP)」の話。 これは気候変動問題の主因である炭素(正確には「二酸化炭素」だろうと思うが)に価格を付ける仕組みのことで、これを排出する企業などに排出量見合いの金銭的負担を求めることが可能になるという。この具体的な制度には「炭素税」と「排出量取引制度」がある。この内容については、ネット上に様々な情報が出ているので参考になる。この二つの制度は同時に用い...

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江戸の町は完全リサイクル社会 [虫めがね]

虫めがね vol.47 No.4 (2021)

最近「リサイクル社会」という言葉を新聞などで良く目にする。人類は近代に入って大量生産、大量消費を謳歌し、それが豊かな社会と誤信してきた。大量消費は大量廃棄に繋がる。地球が無限大であればそれでも何とか治まろう。ところが七八億を超える人々が地球に大量廃棄していては、いずれ地球はごみの山になり、人間は住めなくなることに気付いた。それで持続可能な社会の実現の為にリサイクル社会(循環型社会)の構築が叫ば...

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カーボン・なんとか [みちくさ]

みちくさ vol.47 No.4 (2021)

前回の続きである。 ネット検索したところ、日本総研の経営コラムに「カーボンニュートラルって何?」というのがあった。二〇〇八年八月十九日、村上芽氏の執筆である。 読むと「この言葉は特定の人間活動が大気中に炭素を純増させないことを指す。二〇〇六年のオックスフォード・アメリカン・ディクショナリーが取り上げた。」とあり、このあと「カーボンのフットプリントを小さくしてオフセットしたら、ニュートラルに...

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