木材保存誌コラム

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会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

カーボン・なんとか・2 [みちくさ]

みちくさ vol.47 No.5 (2021)

前回に続き、まずは「カーボン・プライシング(CP)」の話。 これは気候変動問題の主因である炭素(正確には「二酸化炭素」だろうと思うが)に価格を付ける仕組みのことで、これを排出する企業などに排出量見合いの金銭的負担を求めることが可能になるという。この具体的な制度には「炭素税」と「排出量取引制度」がある。この内容については、ネット上に様々な情報が出ているので参考になる。この二つの制度は同時に用い...

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カーボン・なんとか [みちくさ]

みちくさ vol.47 No.4 (2021)

前回の続きである。 ネット検索したところ、日本総研の経営コラムに「カーボンニュートラルって何?」というのがあった。二〇〇八年八月十九日、村上芽氏の執筆である。 読むと「この言葉は特定の人間活動が大気中に炭素を純増させないことを指す。二〇〇六年のオックスフォード・アメリカン・ディクショナリーが取り上げた。」とあり、このあと「カーボンのフットプリントを小さくしてオフセットしたら、ニュートラルに...

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江戸の町は完全リサイクル社会 [虫めがね]

虫めがね vol.47 No.4 (2021)

最近「リサイクル社会」という言葉を新聞などで良く目にする。人類は近代に入って大量生産、大量消費を謳歌し、それが豊かな社会と誤信してきた。大量消費は大量廃棄に繋がる。地球が無限大であればそれでも何とか治まろう。ところが七八億を超える人々が地球に大量廃棄していては、いずれ地球はごみの山になり、人間は住めなくなることに気付いた。それで持続可能な社会の実現の為にリサイクル社会(循環型社会)の構築が叫ば...

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「ロンドン大疫病」とニュートン [虫めがね]

虫めがね vol.47 No.3 (2021)

一六六四年十一月にロンドンの西部でペストが発生しました。その後、しだいに東部、北部にも広がり、ロンドンの各所で猛威をふるいました。翌年の夏頃には一晩のうちに千人もの人が亡くなりました。大学も閉鎖され学生たちは故郷へ帰りました。宮廷もロンドンからオックスフォードへ避難しました。貴族や紳士のようなお金もちは家族や使用人を引き連れて、ロンドンを脱出し、田舎の別荘や知人を頼って避難しました。貿易商や船...

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最近、気になっている言葉 [みちくさ]

みちくさ vol.47 No.3 (2021)

現在でも「木材利用と環境負荷」といったタイトルでお話することがある。 このときのキーワードの一つが「カーボンニュートラル」。すなわち環境科学上の定義では「植物由来物質の燃焼・分解に伴って排出される二酸化炭素量は、その植物が成長過程で吸収した二酸化炭素量と等しい」ことを示した概念であることは本誌読者には自明のことであろう。 そしてこの「植物由来の物質」の代表格として木材が取り上げられ、例えば...

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